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No.0003

スピノサウルスの姿は研究でどう変わった?

スピノサウルスの昔の姿(1915年)1915スピノサウルスの今の姿いまAI 想像図No.0003

失われた化石から、水辺の恐竜へ

最初の化石は1944年の空襲で失われ、姿は長く分かりませんでした。2014年の新しい化石で水辺の恐竜とされ、2020年には泳ぐ恐竜、2022年には2本足で浅い水に入る恐竜とされました。泳いだかどうかは、まだ意見が分かれています。

なかま
恐竜
学名
Spinosaurus aegyptiacus
最初の記録
1915年
姿の更新
6 回出典 4 件

に出典を確かめた

姿の移り変わり6 つの姿

  1. スピノサウルスの姿(1915年)1915

    エジプトで見つかった骨

    シュトローマーの論文(1915年)の骨の図絵:Ernst Stromer/Public domain/Wikimedia Commons

  2. スピノサウルスの姿(2014年)2014

    モロッコの新しい化石で、水辺の恐竜に

    2014年の論文の復元にもとづく骨格(2015年)絵:Mariomassone/CC BY-SA 3.0/Wikimedia Commons

  3. スピノサウルスの姿(2020年)2020

    ひれのような尾で泳ぐ恐竜

    2020年の論文の骨格図絵:Marco Auditore, published by Nizar Ibrahim, Paul C. Sereno, David J. Varricchio, David M. Martill, Didier B. Dutheil, David M. Unwin, Lahssen Baidder, Hans C. E. Larsson, Samir Zouhri, Abdelhadi Kaoukaya/CC BY 4.0/Wikimedia Commons

  4. スピノサウルスの姿(2022年)2022

    2本足で、浅い水に入る

    2022年の論文の体のモデル絵:Paul C Sereno, Nathan Myhrvold, Donald M Henderson, Frank E Fish, Daniel Vidal, Stephanie L Baumgart, Tyler M Keillor, Kiersten K Formoso, Lauren L Conroy/CC BY 4.0/Wikimedia Commons

  5. スピノサウルスの姿(2026年)2026

    100年ぶりの新しい種

    スピノサウルス・ミラビリスの復元画絵:Connor Ashbridge/CC BY 4.0/Wikimedia Commons

  6. スピノサウルスの姿(いま)いまAI 想像図

    水辺で魚をとる、2本足の恐竜

    いまの考えで描いた想像図AI で描いた想像図(生成 AI(codex))。Connor Ashbridge の復元画(CC BY 4.0/Wikimedia Commons)を手本に AI で描き直した。もとにした研究[1][2][3]

変わったところ

  • 昔4本足で歩く(2014年の復元)
  • 今2本の後ろ足で立つ(2022年の研究)
  • 今しっぽは長い突起の並ぶ、ひれのような形
  • 今水に入って魚をとる

姿の更新履歴6 回

  1. 1915

    エジプトで見つかった骨

    ドイツの古生物学者シュトローマーが、エジプトで見つかった骨を記録しました。[3]

    この時の姿の絵は「姿の移り変わり」

  2. 1944

    化石が空襲で失われる

    シュトローマーの化石は、1944年4月のミュンヘンの空襲ですべて失われました。残ったのは、記録とスケッチと写真だけでした。[1]

  3. 2014

    モロッコの新しい化石で、水辺の恐竜に

    モロッコのサハラ砂漠の崖(ケムケム層)で新しい化石が見つかりました。鼻の穴は頭の真ん中あたりにあり、後ろ足は短く、骨は中まで詰まっていました。水辺の生活に合った体だとされ、陸では4本の足で歩いたと考えられました。[1][3]

    この時の姿の絵は「姿の移り変わり」

  4. 2020

    ひれのような尾で泳ぐ恐竜

    ほぼそろったしっぽの化石が見つかりました。とても長い突起が並ぶ、ひれのような形で、左右に大きく曲げられました。しっぽで泳いで獲物を追ったと発表されました。[2]

    この時の姿の絵は「姿の移り変わり」

  5. 2022

    2本足で、浅い水に入る

    CT をもとに体を作り直した研究で、肺の大きさを入れて計算し直すと、重心は腰の上にあり、2本の後ろ足で立てると分かりました。2014年に4本足とされたのは、重心の計算のまちがいでした。泳ぐ力はワニの10分の1ほどで、浮きやすく潜りにくいため、浅い水に入って待ち伏せる狩りだったと考えられています。[3]

    この時の姿の絵は「姿の移り変わり」

  6. 2026

    100年ぶりの新しい種

    ニジェールで見つかった化石から、新しい種スピノサウルス・ミラビリスが発表されました。頭には獣脚類でいちばん高い、湾曲した刀のようなとさかがあり、生きていたときは角質のさやで伸びていました。森の川べりにすむ、水に入って歩く大きな恐竜だったと考えられています。[4]

    この時の姿の絵は「姿の移り変わり」

  7. いま

    水辺で魚をとる、2本足の恐竜

    水に入って魚をとったことは、どちらの説も同じです。しっぽで泳いで追ったのか、浅い水で待ち伏せたのかは、意見が分かれています。[3][2]

    この時の姿の絵は「姿の移り変わり」

まだ分かっていないこと

泳いで獲物を追った?

2020年の論文は、しっぽで泳いで獲物を追ったとしました。2022年の論文は、泳ぐ力が足りず潜りにくいので、浅い水で待ち伏せたとしています。[2][3]

出典・確かめた所

  1. シカゴ大学の発表「Scientists report first semiaquatic dinosaur, Spinosaurus」(2014年9月11日・Newswise 掲載)(2026年11月6日に確認)
  2. Ibrahim ほか(2020)Tail-propelled aquatic locomotion in a theropod dinosaur. Nature 581巻(中身はナショナルジオグラフィック協会の 2020年4月29日の発表で確かめた)(2026年11月6日に確認)
  3. シカゴ大学「Mega-predator likely wasn’t underwater hunter, researchers argue」(2022年12月14日・論文は Sereno ほか(2022)eLife 11巻 e80092)(2026年11月6日に確認)
  4. シカゴ大学 Sereno 研究室「New ‘scimitar-crested’ Spinosaurus species discovered in the central Sahara」(2026年2月23日・論文は Science)(2026年11月6日に確認)

絵と写真

ほかの種

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